2012/09/03
出題者・発言者の意図を知る
藤原正彦さんのエッセー集「数学者の言葉では」に「国語について思う」と題して、氏が国語の試験を苦手にしていたことが述べられています。この中でもっとも正答率が悪かったとして挙げられているのは「作者の言いたいと思っていることを次の中から選べ」というもの。ここで氏は「作者の心理を推測することの必要性を疑っていたこともあるが、なにより実際の試験においては、作者の心理を推測する出題者の心理、を自分が推測しなければならないのだから、うまく当たらないのが当たり前だった」と述べています。
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