FC2ブログ

サラリーマンのすらすらIT日記

IT関連を中心とした日々を綴ります。
2009/05/24

社内システムがうまくいかないのは...

会社がある程度の規模になってくると、ソフトウェアを開発できる要員を入れて、社内のコンピュータシステムを自社内で開発するということがあります。

ただこれは往々にして失敗します。専門のソフトウェア開発業者に委託した場合よりも、失敗事例がはるかに多いのが実情です。これはなぜでしょうか?

専門のソフトウェア開発業者の方が能力・経験が上回るから、ということもありますが、本当の原因は別のところにあります。

以前に聞いた内容や、体験した事例を踏まえて説明してみます。

1.依頼者が上、開発者が下

  《社内で開発》
  ほとんどの場合、依頼者の役職が上で、開発者が下である。その上下関係で話をするので、
  無理な仕様要求が通ってしまう。あとは頑張ってやってくれ、という根性論で済まされる。

  《外部に委託》
  実際の役職とは関係なしに、依頼者と開発者は対等に話ができる。開発者が依頼者より下の役職で
  あっても、ビジネスと割り切って言うべきことは言えるし、依頼者もそれに対して異議を唱えない。

2.仕様があいまい

  《社内で開発》
  開発メンバーが社内の人間ということで、依頼する側が明確な仕様や希望を説明しない。
  説明しなくてもわかってるだろう、で進めてしまう。あいまいなまま進めてしまうので、
  あとになって細かい部分の行き違いでトラブルになることがある。
  わからない部分を聞き出そうとしても、「お前はそんなことも知らないのか!」と恫喝され、
  聞き出せなくなってしまう。
  依頼する側が直属の上司だったりすると、下のものはますます萎縮してしまう。

  《外部に委託》
  開発者が社内のことを知らない人ということで、社内の現状や希望を一から説明する。
  説明することにより依頼する側であいまいだった部分が明確になり、開発業者にそれを伝える
  ことができる。
  開発業者の方も詳しく聞かないと開発できないので、必死になって聞き出す。わかるまで聞く。
  依頼する側は、いくら聞き出されても社外の人だから知らなくても無理もない、と思って詳しく説明する。

3.仕様がコロコロ変わる

  《社内で開発》
  開発を進めていくうちに、仕様を変えてくれと急に言われる。以前の仕様で進めてるので今さら変更は
  無理です、と言っても、頑張ってやってくれの一言で済まされる。相手が上司だと無理ですと言えない
  こともある。

  《外部に委託》
  仕様が決定した時点で、開発側が仕様書を作成して依頼者に提示する。
  了承してもらった場合に署名・捺印し、それ以降の仕様変更は別途料金が発生することが多い。
  したがって開発側は仕様書をきっちり作成するし、依頼者側も仕様書を徹底的に検証し、
  疑問点を残さない。そもそも社内で開発する場合と心構えが違う。

4.依頼側の準備が遅い

  《社内で開発》
  納期意識が薄いので、仕様の提示やデータ準備の期限を守らない。少々遅れても開発側が
  残業したりして頑張ってやってくれるだろう、という意識がある。
  また、依頼側は、自分が残業してまで急ぐ必要はないと思っていることが多い。
  最終工程が開発側にあるため、依頼側の準備が間に合わなかった場合、そのしわ寄せが
  開発者側に来る。

  《外部に委託》
  仕様の提示やデータ準備が遅れると納期通りに納品できませんよ、と開発業者に言われると、
  急いでデータを準備する。
  開発側は納期を守らないと違約金が発生することもあるので、納期厳守のため必死に依頼者に
  訴える。
  全部のデータ準備が間に合わず、一部を依頼者がデータ入力することになっても、
  依頼者側は遅れたのは自分のせいだと思っているので、文句は言わない。
  たとえ思っていても、開発側には言えない。

5.コスト意識が希薄

  《社内で開発》
  開発側へ無理な要求をする上、準備が遅いため、開発側は残業を余儀なくされる。
  そのため人件費(残業代)が余分にかかることになるのだが、余分にかかった経費が
  開発のコスト増だと思っていないことがある。
  残業代が出ない人が開発する場合は、コスト増が全くどこにも反映されないので、さらにひどい。
  仕様がコロコロ変わる場合もコスト増になるのだが、この意識もない。

  《外部に委託》
  開発費用が請求書として具体的に金額として出るため、双方のコスト意識は強い。
  依頼側は、無理な要求をすることで費用がかさむようなら、譲歩して要求を軽減する。
  開発側は、コスト増がまともに利益減に影響するので、コストに対してシビアになる。

6.責任の所在が不明確

  《社内で開発》
  きっちりとプロジェクトを組んで開発に取り組む場合はいいが、そうでないことが結構ある。
  その場合、プロジェクトリーダーがはっきりしていないことが多い。
  開発者の上役がプロジェクトリーダーでもないのに、いろいろと口出しすることがあり、
  開発者は誰の言うことを聞けばいいかがわからない。
  口出しする上役は、言いたいことを言った挙句、自分はプロジェクトリーダーではないからと言って
  責任逃れすることがある。

  《外部に委託》
  ほとんどの場合きっちりとプロジェクトを組むので、プロジェクトリーダーが決まっており
  責任の所在が明確になっている。
  開発サイドに対応する依頼側の窓口も限られていることが多いので、関係のない人が
  口出しすることも少ない。


皆さんの会社ではいかがでしょうか?
えっ、うちの会社はそんなことはありませんって?
もし、そうならあなたの会社はすばらしいと言えます。
しかし、そうでない会社の方が圧倒的に多いのが現状です。

スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

  • URL
  • コメント
  • パスワード
  • 秘密
  • 管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL:http://sookibizviz.blog81.fc2.com/tb.php/104-c08c6acc

■  カレンダー

07 | 2019/08 | 09
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

■  プロフィール

sookibizviz

Author:sookibizviz
仕事の内容やソフトの紹介を交えながら、日々の悪戦苦闘を綴っていきます。

■  最新記事

■  最新コメント

■  最新トラックバック

■  月別アーカイブ

■  カテゴリ

未分類 (64)
BizViz (24)
IT (1119)
計量 (76)
環境 (26)
数学 (181)
ニュース (46)
本 (187)
音楽 (113)
囲碁 (5)
将棋 (26)
ブログ (14)
日記 (19)

■  FC2カウンター

■  検索フォーム

■  RSSリンクの表示

■  QRコード

QRコード