サラリーマンのすらすらIT日記

IT関連を中心とした日々を綴ります。
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2012/11/07

アティヤ「数学とは何か」を読みました

アティヤの「数学とは何か」という本を借りてきました。ざっとですが、最後まで読みました。

初めの方はあまり面白くなかったのですが、第3部の「数学と数学者」あたりから面白くなり、最後の「マイケル・アティヤ教授へのインタビュー」と「個人的な歴史」は非常に興味深く読めました。この本には数式は全くありませんが、現代数学の用語は満載なので、ある程度の知識があれば読めると思います。



最も面白いと思ったのは「フィールズ賞」に関するアティヤ氏の意見。「フィールズ賞は何か役に立つようなはたらきをしていると思うか」との問いに対し、「フィールズ賞はノーベル賞のようなものでなかったことは幸せ。ノーベル賞は、科学を、とくに物理学を非常に悪い方向へと歪めてしまった。ノーベル賞につきまとう名声と、それを包み込む大騒ぎ、そして大学がノーベル賞受賞者を高給で雇おうとする風潮--それは恐ろしいような断絶を引き起こしている」と氏は答えています。確かに受賞した人と受賞しなかった人に雲泥の差があるわけではなく、その結果だけを見て優劣を判断するのは誤りです。その点フィールズ賞は回りの環境に対して、良くも悪くも「どんな効果ももたらさない」。ただ受賞者にとっては、受賞したことで大いに励まされるので、自身にとって受賞の効果は絶大だったと氏は述べています。

次の段落には、こうも書かれています。「いくつかの国では、この賞(フィールズ賞)は大きな名声となります。例えば日本がそうです。日本ではフィールズ賞をとることは、ノーベル賞をとるようなものなのです。私が日本に行き、紹介されたときには、私はノーベル賞受賞者のような気分になりました。しかし英国では、誰もまったく気にもとめてくれません。」

この本は日本向けに書かれたものではないので、特別日本を意識した発言ではないはず。ということは、他の国にない日本での扱いは、氏を余程驚かせ、強い印象を植え付けたのでしょう。これを読むと、こういった日本人独特の「肩書き偏重」の資質に恥ずかしさを覚えてしまいます。

このあとには、有名な「アティヤ・シンガーの指数定理」誕生のいきさつなども述べられていて、興味深い。もう一度読み直してみたい本です。

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