サラリーマンのすらすらIT日記

IT関連を中心とした日々を綴ります。
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2012/12/16

抜けが多いMartin氏の「白痴」英訳

昨日に続いて、Eva M.Martin訳の「白痴」英訳を読んでいますが、何カ所かの翻訳抜けを見つけました。

まず"抜け"の最初は、昨日紹介した箇所のもう少し後。木村訳を引用しますと、

(公爵)「ところで、私にひとつわからないのは、どんな関係からエパンチン将軍夫人がムイシュキン家の血筋をひいていて、しかもやはり一文のなかで最後の者になっているかということなんです」
「へっ、へっ、へっ!一門のなかで最後の者、ですか!(訳注 ロシア語では最後の者はいちばんの屑をも意味する)へっ、へっ!いやはや、あんたもしゃれたことを言いますなあ」役人はひ、ひ、ひ、と卑しげに笑い出した。


この部分がMartin氏の英訳だと、

"I don't know how Mrs. Epanchin comes into the Muishkin family,but she is descended from the Princess Muishkin,and she,too,is the last of her line."
"And did you learn science and all that,with your professor over there?" asked the black-haired passenger.



つまり公爵の"最後の者"という発言のあとの、役人(レーベジェフ)の言葉とその後の数行がすっかり抜けていて、数行後のロゴージンの言葉になっています。これは印刷抜けなのでしょうか?さらに以前紹介したリザヴェータ夫人の「し、け、ん、ですって?」の前後もすっかり抜けています。

この翻訳はあまりよくないですね。まともに売り物にならないから無料にしているのでしょうか?"役人"を"clerk"と訳しているのも、"店員"みたいで変な感じ。ちなみにこちらのDavid McDuff氏の英訳は、どちらもきちんと訳されています。"役人"は"official"なので自然な感じ。



McDuff氏の英訳本はKindle priceで$10.13。こちらを読んだほうがいいかもしれません。

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