サラリーマンのすらすらIT日記

IT関連を中心とした日々を綴ります。
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2013/01/27

サルトルのモーリアックへの批判

サルトルの「嘔吐」を読んでいる関係で、「サルトルとその時代」という本を借りてきました。著者は「嘔吐」の翻訳者でもある白井浩司氏。さらっとですが、読み終えました。「嘔吐」の巻末に書かれていたのと同じ内容もありました。この本に関する読者の意見を見ようと、いつものようにAmazonのカスタマ・レビューを見ましたが、レビューはなし。あまり読まれていないのかもしれません。

Googleで「サルトルとその時代」を検索すると、ヒットしたのが「文芸評論家サルトルとその時代」という論文。重見晋也氏が書かれています。論文のわりには読みやすかったので読んでみたのですが、非常に面白い。サルトルが小説家モーリアックの小説に対して手厳しい批判をしているという内容です。

サルトルのモーリアック批判には3つの観点があり、

1.三人称の曖昧さ
2.作中人物に与える宿命
3.話法の演劇性

とのこと。初めの三人称の曖昧さについては、いわゆる「神の視点」で小説を書いているということ。これは聞いたことがあります。

以下、この論文の引用になります。

「三人称を用いた語りの場合、語り手は本来登場人物をその外部からのみ描くことしかできないと主張した上で、モーリアックの小説においては、三人称で人物を描きながらもあたかも一人称による語りであるかのように、登場人物の内面の心理をも読者に垣間見させている場合がある、とサルトルは指摘している。」


あとの二点に対しても痛烈な批判だったようです。論文ではこのあと、サルトルはこの批判文を公開した時はまだ作家としては新人であったのだが、批判の矢面に立ったモーリアックは文学界の重鎮であったと書かれています。ベテランが「あなたの小説手法は間違っている!」と若造に突き上げられた格好です。その後モーリアックはノーベル文学賞を受賞します。その後サルトルがノーベル文学賞を辞退したのは、「こんな作家に与えられる賞など意味がない」とでも思ったのかもしれません。

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