サラリーマンのすらすらIT日記

IT関連を中心とした日々を綴ります。
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2013/03/03

小説の中の登場人物がストーリーを語るという形式の小説

今日、本棚を整理しながら「Xの悲劇」を手に取って見ていました。この小説は、最初の事件の経緯をサム警部がレーンの前で話すという手法で表現しています。ところがサム警部は自分が知りえない内容まで語っている(正確には、作者エラリー・クイーンが、サム警部自身が知りえない内容を警部自身に語らせている)わけで、厳密に言えば小説としては表現の仕方がまずい。特に20世紀の文学では、こういった物語の"視点"を厳密に捉えることが多いので、「Xの悲劇」はその点で評価が落ちるとも言えるのですが、なにぶん"推理小説"なので誰もその点を批判の対象にすることはありません。トリックやそれを見破る探偵の推理が評価の対象になっています。まあ推理小説なのでそれでいいのかもしれません。

小説の中の登場人物が、その小説のメインストーリーを語るという形で成り立っている小説といえば、思いつくのが「嵐が丘」ヒースクリフの屋敷を借りることになったロックウッド氏に、家政婦のディーンがヒースクリフにまつわる話を語るという形式で、ストーリーが進んでいきます。小説の大半が家政婦が語る話で成り立っているという異色の手法は、研究者の間でも議論の対象になっているようです。つまりディーンは中立の立場で語っているのか、ということ。ただざっと見た限りでは、「Xの悲劇」のような明らかな"矛盾"はなさそうです。

小説の中の登場人物がストーリーを語るといえば、書簡体小説もそうです。ドストエフスキーの「貧しき人々」には、ワルワーラが語る様々な"過去の話"があります。この小説には明らかな矛盾はなさそうです。というより、ついつい惹かれてしまうストーリーなので、冷静に表現方法などに言及する気になりませんが。

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