サラリーマンのすらすらIT日記

IT関連を中心とした日々を綴ります。
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2013/06/22

「ギリシア棺の謎」の読み比べ−その1

「ギリシア棺の謎」を読み比べてみます。読み比べは創元推理文庫・井上勇訳と、昨日紹介した角川文庫版です。創元推理文庫版は私が手に入れた当時の装丁の表紙です。

 

以下では未読の方のために、小説の核心に触れる箇所、あるいはそれを示唆するような内容については、文字色を画面背景色と同じにしています。読みたい方は文字列選択などで背景色を反転させてください。

本文に入る前にまず目次から。原文では全34章のタイトルの頭文字を順に並べると、「The Greek Coffin Mystery by Ellery Queen」になるよう、作者の工夫がなされています。これはどちらの翻訳でも原文と訳文の両方が載せられているので、翻訳本でも作者の稚気が楽しめます。訳文は概ね同じですが、第32章「Elleryana」が大きく異なります。創元推理文庫版では"エラリアナ"とそのまま書かれているだけで、何のことやらという感じですが、角川文庫版では"エラリー語録"。これはわかりやすい。Dictionary.comによると、"-ana"は名詞に付く接尾辞で、その"もの"に関するobjects,art,books,maps,descriptionsを集めたものという意味らしい。Shakespeareanaという言葉もあるとのこと。勉強になりました。

それから登場人物の欄について一言。創元推理文庫版では扉の裏面に丸々1ページにびっしりと登場人物が書かれており、また表紙を開いた部分にも2つに分けて全登場人物が書かれています。ところが角川文庫版では目次のあとに2ページ余りにわたって全登場人物が書かれているのはいいのですが、表紙を開いた部分には"主な登場人物"として、一部の登場人物しか書かれていません。これでは注意深い読者に、犯人である可能性がある人とそうでない人がわかってしまうことが懸念されます。エラリー・クイーンのせっかくの工夫を蔑ろにしかねない編集のまずさを感じます。第2版からは改めてもらいたいものです。

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