サラリーマンのすらすらIT日記

IT関連を中心とした日々を綴ります。
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2013/08/19

「ローマ帽子の謎」の読み比べ−その4

第10章の最後に、どちらの翻訳でもよくわからない点があります。

井上訳

「よこしまなものって」とエラリーは真剣な口調で問いかえした。
「それ金を愛するは、もろもろの悪しきことの根なりだ」と警視は、にこにこしながら、しっぺ返しをした。
エラリーの口調はかわらなかった。「根ばかりではなく、お父さんーー果実でもありますよ」
「また引用か」と老人はひやかした。
「フィールディングです」とエラリーはけろりとして答えた。


越前・青木訳

「よこしま?」エラリーはまじめな口調で言った。
「金は諸悪の根にある」警視は意味ありげに笑って切り返した。
エラリーの口調は変わらなかった。「根とはかぎらないよ、父さんーー果実でもある」
「また引用か」警視は茶化した。
「フィールディングだよ」エラリーは涼しい顔で言った。


この箇所、井上訳には訳注がついていて、「それ金はーーは聖書のテモテ前書第六章第十節にあるが、フィールディング(1707-1754)の引用は、どの本にあるのかわからなかった。」とあります。さすがの井上氏もかぶとを脱いだようですが、それでも何かあることを読者に残しているわけで、全く訳注がない越前・青木訳に比べて一日の長があるといえます。

第6章のサンプスンの説明の中に、被害者のフィールドの元の姓がフィールディングだったと書かれていますが、これとは関係ないのでしょうか? 作者クイーンの意図は何だったのか? 不明です。

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