サラリーマンのすらすらIT日記

IT関連を中心とした日々を綴ります。
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2013/09/23

「翻訳はいかにすべきか」を読んでいます−その4

第2章「小砂眼入調」(しょうしゃがんにゅうちょう)には中野好夫氏のエッセー「翻訳雑話」からの引用があります。

「よく邦訳書の解説文にこんな断り書を読むことがある。曰く、原作の味わいはもっともっと幽玄なものだが、訳文では出せないので、あとは原作についてもらいたい、等々というのである。わたしの場合、この断りだけは言いたくなかった。原作の趣がとうてい訳文で出せぬというなら、もともと訳など試みるべきでないのであり、やる以上は、訳者の全責任において、可能な限り原作の持つ本質的なものを、あくまで移そうとするのが当然であろう。」



厳しい言葉です。「翻訳はいかにすべきか」のタイトルに対する回答が、この言葉とも言えます。ところが第4章「『ユリシーズ』翻訳」に挙げられた鼎訳(丸谷氏ら3人による全訳)では訳注として、

「以下の一節には下層社会の隠語が織りこまれているが、訳文では厳密な対応を考慮しない。」



と書かれてあるとのこと。中野氏の言に反する訳注であり、柳瀬氏も「それなら翻訳をしなくていいのである」とバッサリ切り捨てています。

Wikipediaで中野氏を調べると、東京帝国大学助教授時代の教え子の一人が丸谷氏とのこと。何をかいわんやです。

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