サラリーマンのすらすらIT日記

IT関連を中心とした日々を綴ります。
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2013/10/09

「ユリシーズ」の読み比べ−その2

先日柳瀬訳の「ユリシーズ」を借りてきたので、北村氏の「『ユリシーズ』案内」を参考に、丸谷訳と柳瀬訳を読み比べてみます。第1挿話「テーレマコス」から。

原文

I am another now and yet the same. A servant too. A server of a servant.


丸谷訳

今のぼくは別な人間で、しかも同じ人間。やっぱり召使。召使に仕える召使。


柳瀬訳

もうあの頃とは違うおれなのに、やはり同じ。僕(しもべ)でもあるし、家僕に仕える侍者。


北村氏は、丸谷訳を「これはあまりにも機械的な翻訳であって不親切すぎるのではないだろうか」と批判しています。確かに丸谷訳を読んでも何のことか全くわかりません。もっとも原文自体がわかりにくいとも言えますが。

北村氏によると、A server of a servant は「神に仕える召使に仕えるもの、すなわちミサで司祭 servant of God に仕える侍者 server という意味」とのこと。このように解説されれば読者も納得。それを踏まえて柳瀬訳を読むと、よくわかります。柳瀬訳は日本語として自然である上、僕と書いて"しもべ"とルビを振っている(柳瀬氏の原文ではルビですが、Webではうまく表現できないので、カッコ書きにしています)ところがニクい。適切なルビを振れば、注釈なんて必要ないという氏の持論を見事に表しています。

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