サラリーマンのすらすらIT日記

IT関連を中心とした日々を綴ります。
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2013/10/13

柳瀬訳「ユリシーズ」の面白い表現を原文で確かめてみた

柳瀬訳「ユリシーズ4〜6」を見ていくと、面白い表現がたびたび出てきます。例えば第4挿話には「プラストウ高級帽」の「帽」の字の下半分が消えていて、上半分だけになっています(ブログでそれをうまく伝えられないのが残念です)。原文がどうなっているか興味が湧きました。

Webで原文を載せているサイトがあるか調べると、こちらにありました。問題の箇所を探すと、

Plasto's high grade ha.


この文の少し前に His hand took his hat 〜 とあるので、hatという語の後ろが欠けているということで、日本語にすると、"帽"の上半分ということですか...しかしこれがhatの後ろが欠けていると解釈するのは簡単ではないと思います。

それからこちらで紹介した第6挿話の文章ですが、柳瀬訳は

いまごろそれがこたえてきたらしい。例の腰痛だろう。あの女房じゃ背中に火熨斗(ひのし)掛けとくるね。


アイロンは"火熨斗"ですか...調べるとこの言葉、昔は使われていたようです(知りませんでした)。面白い箇所はこのすぐあと。

本人は丸薬で治ると思ってる。あんなものはみなパン屑。薬六層倍。


あれっ?"薬九層倍"じゃなかったっけ? 原文を見てみました。すると、

Thinks he'll cure it with pills. All breadcrumbs they are. About six hundred per cent profit.


600パーセントの利益、つまり6倍の儲け。"薬九層倍"は9倍の儲けですが、"9"は"くすり"の"く"だから数字自体に深い意味はない。そこで6に変えたというわけですね。これは原文を見ないとわかりません。翻訳文を読んで原文を確かめたくなるという点は、米川正夫氏の訳もそう(ここここで紹介しました)。ある意味柳瀬氏の翻訳に対する考え方は、米川氏と似ているのかもしれません。

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