サラリーマンのすらすらIT日記

IT関連を中心とした日々を綴ります。
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2014/03/10

プルーストが愛したベートーヴェンの四重奏曲

プルーストがベートーヴェンの四重奏曲、とりわけ晩年の12番から16番を好んでいたことはよく知られています。「花咲く乙女たちのかげに」には、主人公の"私"がスワン夫人が弾くヴァントゥイユのソナタを聴きながら思いにふける場面があり、プルーストは"私"の言葉を借りて、ベートーヴェンの四重奏曲についての芸術論を吐露しています。

「ベートーヴェンの四重奏曲それ自体が、五十年の歳月をかけてベートーヴェンの四重奏曲の聴衆を生み出し、増やしてきたのであり、あらゆる傑作と同様、そのようにして芸術家たちの価値を進歩させたとは言わないまでも少なくともそれを受容する聴衆を進歩させたのである。」



プルーストが考えるベートーヴェンの音楽論を垣間見ることができますが、私にはこれより少し前の箇所に印象を受けました。

「ヴァントゥイユのソナタのなかでもっとも早く発見される美は、もっとも早く飽きられる美でもある。その原因もおそらく人生と共通しており、人びとがすでに知悉している美とさほど違わないからである。ところがそのような美が遠ざかってようやくわれわれは、あまりにも斬新すぎて精神に当惑しか与えず、識別できないまま手つかずに残っていた楽節を愛するようになる。毎日それと気づかず前を通りすぎていた楽節が、そして美自体の力で見えないものとなってひそかに待機しつつ未知の状態にとどまっていた楽節が、ようやく最後になってわれわれのもとにやって来るのだ。」



確かにこういうことをよく感じます。なかなか理解できなかった箇所が、時を経て理解できた時、それ以前にいいと思っていた箇所よりもいいと感じ、しかも後々まで長く続きます。皆思うところは同じなんでしょうかね。

久しぶりにベートーヴェンの晩年の四重奏曲を聴いてみたくなりました。

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