FC2ブログ

サラリーマンのすらすらIT日記

IT関連を中心とした日々を綴ります。
--/--/--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2010/10/31

「白痴」の読み比べ-その3

第1部(第1編)の2、読み比べの続きです。ムイシュキン公爵がエパンチン家の召使と話をする場面です。

35ページの9行目(望月訳のページおよび行数、以下同じ)

望月訳:「はい、用事と申しますのは・・・・・・」
木村訳:「ええ、ちょっと用がありましてね・・・・・・」
米川訳:「ええ、僕は少し用事が・・・・・・」

ムイシュキン公爵の言葉ですが、ここを問題にしているのではなく、次の訳が問題。

35ページの16行目

望月訳:すこぶる雑多な客たちを受けいれねばならなかった。とりわけ「ビジネス」に関係した客に風変わりなものが多かった。
木村訳:用事(傍点が付いている)があると称してやってくるきわめて雑多な連中をも引見しているのであるが、
米川訳:ずいぶん思い切って毛色の変った客を引見している。殊にこの用事(傍点が付いている)と称してくる連中にこれが多い。

私は原文を読んで解釈したわけではないので確かなことはいえませんが、おそらくこの部分は前述のムイシュキン公爵の言葉にある「用事」に関連しているので、望月訳の「ビジネス」だとこれがわからないと思います。木村訳、米川訳の方がいいかと。

41ページの11行目

望月訳:しかし別の観点から、公爵は彼のうちに明白な、隠しようのない苛立ちを呼び起こすのだった。
木村訳:しかし、別の観点から、公爵は召使の胸に、断固たる激しい憤懣を呼び起こしたのであった。
米川訳:そのくせ、別の側から観ると、ずいぶん思い切った、無作法な不平をいだかないわけにはゆかなかった。

3つの訳が結構違います。これも原文を読んでいないので確かなことはいえませんが、米川訳はわかりにくく、木村訳のようにこの場面で召使は憤懣をいだくことはないように思います。望月訳が自然な感じです。

スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

  • URL
  • コメント
  • パスワード
  • 秘密
  • 管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL:http://sookibizviz.blog81.fc2.com/tb.php/634-1135ac97

■  カレンダー

06 | 2019/07 | 08
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

■  プロフィール

sookibizviz

Author:sookibizviz
仕事の内容やソフトの紹介を交えながら、日々の悪戦苦闘を綴っていきます。

■  最新記事

■  最新コメント

■  最新トラックバック

■  月別アーカイブ

■  カテゴリ

未分類 (64)
BizViz (24)
IT (1119)
計量 (76)
環境 (26)
数学 (181)
ニュース (46)
本 (187)
音楽 (113)
囲碁 (5)
将棋 (26)
ブログ (14)
日記 (19)

■  FC2カウンター

■  検索フォーム

■  RSSリンクの表示

■  QRコード

QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。